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2016年8月4日

akira's view 入山映ブログ メディアの堕落

 ペンタックスをリコーが買収するという記事を目にして、いささかの感懐のようなものなきにしもあらず。というのも、筆者がカメラというものに関心を抱くようになった頃(というのはほどとんど半世紀以上昔のことだが)ペンタックスとリコーの製品イメージというのは、メジャーリーグと1A位の差があった。かたや当時登場したての一眼レフを代表する高級機。ハッセルブラードやゼンザブロニカとまではゆかないが、カメラ店のウィンドウに飾られているのを憧れの目で眺める存在。もう一方のリコーは、二眼レフ全盛時代にあって、最も安価なリコーフレックスのメーカーとして知られていた。お小遣いを溜めれば、何とか手の届く存在だったのである。

 その後両社の経営に何が起こったのかは詳らかにしない。のみならず名門老舗が新興後発の軍門に降る、なんていうのも最近では別に珍しい話でもなんでもないのだろうとは思う。そうした優勝劣敗こそが産業体質を強くする、という一面も存在するのも否めまい。逆に言うと、そうした事態が起こりえないケースというのは、お役所や政治が介入する結果であって、その成果たるや死屍累々なのは人の知るところ。これまでに何度破産してもおかしくないエアラインが手厚く保護される一方で、イコールフッティングとは申しかねる風土の中で善戦健闘している会社もある。善戦健闘してもペンタックスを買収するような訳にはゆかない。いまだにタクシーの台数が許認可に関わるというのも不可思議だし、馬鹿げた農業政策、第一次産業政策もこれに準じよう。パブリック・ユーテリティもその最たるものだという認識が最近になってやっとでてきた。

 メディアと言われ、ジャーナリズムと言われるビジネスの不勉強さと、体制への擦り寄りがこうした現象をはびこらせている最大の理由の一つだ。相撲協会の親方株の売買問題が、協会の公益法人として認定されるかどうかに大きな障害になる、なんていう気の抜けたビールのような報道しかしない。今回の法改正に伴う公益認定、さらには公益法人制度それ自体がどれほどひといものであるかについては、勉強する気もなければ、問題意識もない。そのくせ何やら高みに立って、手あかがついた誰も異議を述べられない名論卓説をおはきになる。一方で電子メディアに期待が寄せられているのだが、思ったほどの影響力を保持するには至っていないようだ。てな訳で細々とブログを書いたりしているのだけれど。

2011年 07月 06日



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