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2017年5月12日

現代文明と精神座談会(46) 出席者:尾崎一雄/荻野彰久/斎藤玉男/島崎敏樹/丸山薫

斎藤 こうなったということは、人間全体の誤りなんでしょうか、自然なんでしょうか。
尾崎 そうなると、なんだかむずかしい。
荻野 いかがでしょう、尾崎先生は科学が進歩することはさしつかえないとおっしゃるんです。ただそれが権力と結びつくことが悪い。斎藤先生は、これは自然な状態なのか、不自然な状態なのか、ナトールリッヒなのか、ウンナトールリッヒなのかとおっしゃるのですが、動物の本能そのままだということは言えますね。動物の本能から一つも進歩していないということは言えますね、文明、文明と言いながら、進歩していないということは言えると思う。それが自然の姿なのか、ゆがめられた姿なのかということなんですが、それをどうすればよくなるかということは、ちょっとわかりませんけれども……。
尾崎 私は、ゆがめられたということは言えないと思いますが、人間のやることはどんな科学だって、第二の自然だという考えができると思うのです。自然物の人間がやることだから、自然の二次生産という解釈はできるでしょう。ですから神様みたいなものがあって、地球の上はどんなに悪くなろうと、よくなろうと結局それまでだという見方はできると思うのです。だけど人間という単位から考えれば、自分たちの間で調節して、自分たちに都合いいようにもって来るほかしょうがないと思うんです。そういう努力が不足と思うんです。科学者も功名心で、発明しなくてもいいようなやつまで発明しちゃったり、権力欲の強いやつが、それをなんでもかんでも得物にしてしまおうというゆき方がまずいんだから人間の間でだけで、神様に頼むたってしょうがないと思うんですよ。



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