共立荻野病院コラム詳細
TOP > 共立荻野病院コラム一覧 > 小宮豊隆先生(青春の回想の一部)(5) 津村秀夫
  • 診療科目一覧
  • 内科
  • 胃腸科
  • リウマチ・膠原病科
  • アレルギー科
  • リハビリテーション科
  • 診療時間
  • 月〜金 午前9:00〜午後12:00
    午後3:00〜午後6:00
    土・日・祝日・年末年始・夏季
    (3日間)
  • 月〜土 午前9:00〜午後4:00
    日曜・年末年始
  • 月〜金 午前9:00〜午後5:00
    土・日・祝日・年末年始・夏季
    (3日間)
  • 院内のご案内
  • 医師紹介
  • 共立荻野病院デイケアセンターフラミンゴ
  • 住宅型有料老人ホーム プメハナ

2019年8月20日

小宮豊隆先生(青春の回想の一部)(5) 津村秀夫

 私学へ行くくらいなら、まだしも帝国大学の名のついた仙台の方がましな位に思い、とにかく今更フランス語を切歩からやり直すのも不安だから、結局仙台を受験することにしたが実は入学して見ておどろいたのである。
 この仙台の三年が、私の生涯に思いがけない幸運だった。南国薩摩の三年のあとに続いたので、結局目本の風土の極端から極端を体験したようなことにも恵まれたし、日本の自然の恵みの柔和な一面と、きびしく峻烈な半面との双方を体験できた幸運にも接した。が、何よりも生涯忘れ得ぬ人物に接したことが私の運命の転換であった。
 小宮教授は当時の東北大のドイツ文学科主任教授だったが、私は先生によって文学芸術の眼をひらかれた。先生の鋭い批評眼と豊かな芸術上の感受性は、大学教授のワクを外れていて、私をおどろかせた。



共立荻野病院コラム一覧へ戻る