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2019年9月2日

小宮豊隆先生(青春の回想の一部)(14) 津村秀夫

 水曜会の先輩格の音頭取りは、田内静三といって大学に四年もいた外語出身の人物で、この人はのちに文部省勤務から国立博物館の次長までつとめて定年でやめたが、私は特に親交を結んだ。ほかに「春しゃこ」とか、「孫悟空」とか、私の渾名をつけた名物男の学生たちもいたし、「ノビレ将軍」と云う渾名だから、俗に「ノビレ」「ノビレ」と呼ばれていた妻のある老書生もいた。この演劇好きのノビレは大学に八年もいた。「春しゃこ」も卒業までに五年かかったと云うが、とにかく学生服などの似合う者はすくなかった。みんな形のくずれた大学生だった。
 先生は「変んなやつばかりだったが、そのかわり一クセもニクセもあるやつばかりで、君たちの卒業後は普通の大学生になってつまらなかった。やはり世話をやかせたが、あの頃の水曜会は面白いやつが揃っていたよ」と後年述懐されたことがある。



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